TDW2010

東京デザイナーズウィークに行く。

今年のコンセプトは"Love Blue"ということで会場の床は青色。(写真撮り忘れた!)また、今年は会場構成が去年とは異なり学生展が中心に、周囲がテントになっている。

入り口の転がる椅子。つい遊んでしまうw

更に今年の特色はファインアートの展示があることだろうか。
メディアアートなんかは越境的であるとは思うのだが、こうした平面含めた展示は初めてらしい。混んでて入れなかったけどね。

 引っかかるなあと思うのは、これって「お祭り」の魅力としてどうなのか?と思うところで。
大企業とかのブースは個人的に詰まらなくて、それはその場で売ったり買ったり、「初めて製品見せます!」という原始的魅力が薄いからではないかと思うんですよ。個人のデザイナーや学生の浮かれた熱中振りと商売気と違って。CIだけだもんな。
 
 ここの作品やキュレイションはもう見てないから言わないんだけど、やるならプレイベントのような形でもっと長い期間やって欲しかった。短期のイベントだと、人も集中してしまうし良いことは無いような。

 で、注目したのを幾つか。混んでるから写真がひどいのはご勘弁。
中国と台湾のデザイナーグループChoterieの腕時計「空気の色」
色センサで周囲の色を取り込んで文字色の変わる時計。アイディアとしてはありがちだが腕時計は面白い。この他にも「月」のランプなど中国色の強いデザインだった。

デザイナーLin Rou Yunの時計 "Decieving youreself as well as others Time has been concealed"。マグネットで好き勝手に針を付けられる(もう時計じゃないw)


bitplayの"Puzzle"は、木の8セグメントで時間をセットする目覚まし時計。起きる時間だけが表示される逆転の発想。操作も直感的で、「いじる」楽しさがある。


KIKI Glassware江戸切子。本当に黒いガラスを着せてある。普通は色の濃い青程度だが、これは漆黒。実際製作するのは難しいと言う。シックで美しいね。

85INCのバナナの茎(あれは草なんだよ)の繊維を用いたオブジェ。かなり硬く、素材として面白い。

千趣会のコンペで賞をとった"rainy.tone"雨だれが落ちると風鈴の様に音がなる。

ちょっと感動したのがShir Atarの"stump01"である。これはカーペットをぐるぐる巻きにし、外側を折り込んで曲面を形成している。ひどくシンプルで、ひどく美しい。


成瀬猪熊建築設計事務所のイエタグ。木造建築の廃材を再生紙にして、家の形の付箋を作る。単純だけど巧い。

他にも面白いものは幾らでもある。こうして、人の「アイディア」そのものに触れるようなイベントは楽しい。デザインフェスタもそうなのだが、銭金が絡まない分外国から来ないというのが致命的欠点だよなあ。